2014年04月18日

【現場の実態!】震災を機に考える、看護師の力

 

あの甚大な被害を出した東日本大震災から早1年という節目を迎えました。
多くの犠牲者を出した震災は一年たった今でも目に焼きついて離れることはありません

あの時、あの瞬間、全国にいる看護師たちはテレビ報道を見て一体何を感じたでしょうか
当然働いていた看護師もいたでしょうし、たまたま休日だった、まさに転職活動中だった看護師たちもいたと思います。
命の危険がある場所で仕事をしていた人や福島原発の近くでまさに仕事をしていた看護師たちも大勢いたことでしょう。
その時被災地の看護師たちはどんな行動を取ったのでしょうか。

被災地から遠く離れている看護師たちの多くも実際の病院の映像を見て、今すぐにでも手伝いに行きたい!!
私にも何かできるのではないか!!と考えた人が多かったのではないかと思います。

地震から数日が経つと本格的な災害看護師の派遣が始まりました。
その多くの看護師たちは日赤に席を置いている看護師や日本看護協会からの派遣、各地の病院から派遣された看護師が多かったようです。
しかし、災害派遣が本格化する前の現場では被災にあった看護師たちが活躍したようです
中には避難所内で看護師チームを立ち上げ被災者に対しての応急処置にあたったという看護師たちもいたようです。
看護師であっても自分も被災者…家族の安否も分からないまま…不安や恐怖・悲しみ・疲労・空腹・寒さに耐えて…
きっと看護師という「使命感」で動かされていたのだろう思います…頭が上がらない…。

去年大学教授の調査で岩手や宮城県の被災地の看護師約7割にうつ症状約3割にPTSDの疑いがあるという記事を目にしました。
あの状況下で、なすすべなく亡くなっていく人を沢山目にしたのだろうと思うし…
自分が無力だと感じた看護師も多かったのだと思うと、どんな思いで看護師の役割を果たしていたのだろうかと胸が詰まる思いがします。

しかし、それでも看護師は必要です。被災地では看護師不足が深刻化しています。
多いところでは約半数の看護師が退職してしまった病院もあるようです。
震災から1年がたちましたが被災地では新たに必要とされる看護師の役割が見える気がします。